社協レポート
専門多職種ネットワーク促進事業を開催しました
2022-03-22
3月4日(金)、成人期の発達障害者の特性と理解を深める専門多職種ネットワーク促進事業研修会を開催しました。
富山県発達障害者支援センター「ほっぷ」の鈴木主任に、「成人期以降の発達障害者が直面しやすい問題について」と題し、「発達障害」は先天的な脳の機能による「情報の混乱」であること、特徴的な思考の例などわかりやすくご講義いただき、周囲の状況ややり方を教えてくれる人の存在で成長が可能であることを教えていただきました。
ヴィストキャリア富山駅前の畑センター長には「働く力」と題してご講義いただき、就労訓練の後には振り返り面談を行い、課題の明確化と改善の実施を行うこと、実習で本人の自己理解を深めることで、配慮が必要なことが分かり、成功体験を繰り返して本人の自信を高めていくといった支援と、本人の努力・成長があってこそ円滑に仕事ができるようになることをお話しいただきました。
最後に鈴木主任に「発達障害のある人の安心できる居場所とは」と題した講義をしていただき、実際の居場所の紹介や、居場所は自分の心を取り戻しリフレッシュして、日常生活に戻っていくための必要な場所であることをご講義いただきました。居場所でカードゲーム「アンゲーム(どっちカルタ)」などをすることで、ゲームを通して参加者が相手の話を聞きとる力を上達させることや、自分自身について語る力を引き出せることも教えていただきました。
参加者からは、「発達障害の方への対応をふりかえり、考えなおす、発展させるためのいい機会となった。」「障害の方への就労支援について学びが得られた。射水市内での連携方法、多職種連携についても学んでいきたいと思った。」などの感想をいただきました。
市社協から紹介した事例については研修後に鈴木主任より、「楽しいと感じていることがあるのにそれが楽しいことであると感じていないのかもしれないので、『楽しいですね』と言葉で伝えて認識をしてもらうことも必要。また、自分の変化に気付いていない方には、体験について振り返りを行うことが大切」との助言をいただきました。
支援を行う上での工夫や学ぶことがまだまだあることを再認識させていただいた研修会でした。